すい臓がん症状5
戦後間もない頃と比べると現在のすい臓がんによる死亡者数は25倍ほどにものぼるというから驚きます。すい臓の病気についてはまだまだなぞの部分が多く、糖尿病などとの関係についても解明が待たれています。そのため、癌が発見されたときにはすでに手術が不可能な状態であり、痛みの軽減が重要な治療となることは少なくありません。特にすい臓がんの患者数の増大は、注目されています。すい臓の病気には、すい炎やすい臓がんがあります。しかし、我慢していると痛みはますます強くなり、それだけ強い薬をつかわなくてはならなくなりますし、痛みがおさまるまでの時間も長くなります。しかし、すい臓は心臓や胃腸と比べ馴染みがありません。慢性すい炎ですい石のある人は、すい臓がんになる率が高い傾向があります。
戦前、わが国においてすい臓の病気は非常に珍しいものでした。痛みのあるがん患者の日常は、想像を絶する苦痛に満ちたものとなります。日本では特に、痛みを我慢することを美徳と考える意識があります。わが国最多である胃がんが減少傾向にあるのに対して、すい臓がん、肺がん、大腸がんは増加傾向にあります。すい臓、といわれて、それがどのような働きをするのか、身体のどのあたりに位置するのか、答えられない人が多いのではないでしょうか? 近年、すい臓にかかる人が急増し、注目されています。不安やいらだちは医療への不信を強めますし、治療への意欲をそぐことにもなりかねません。また異常が発生してからでは極めて治りにくく、症状に気づいたときには、すでに手遅れとなっていたということも多いのです。
ただすい炎の増加とすい臓がんの増加は比例しています。痛みへの対処癌が進行すると、患者さんによっては全身の各部に痛みが生じる場合があります。すい炎とすい臓がんの発症について、何か因果関係があるのかどうか、はっきりしていません。これはアルコール飲料が豊富に出回るようになり、食事が欧米化して脂肪の摂取量が多くなったことが原因です。患者が、痛みを我慢しなくてもいい、と感じられるよう、周囲の人たちの配慮が大切でしょう。家族や医療スタッフへの遠慮もあるからでしょう。すい臓がんのように、はっきりとした症状が現れないままに、病気が急速に進行して手術が不可能な場合、ターミナルケアの一環としてこのような痛みに対する対策が考慮されることがあります。
癌の痛みは、すい臓がんに限ったものではありませんが、すい臓がんの場合、すい臓の周囲には肝臓へ行く肝動脈、腸へ行く上腸間膜動脈、門脈が張り巡らされていることから癌が入り、肝臓などへの転移を早めることがあります。また、消炎鎮痛薬や、モルヒネなどの麻薬、および鎮痛補助薬として向精神薬が用いられることもあります。すい臓は身体の奥にあるため、異常があっても気づきにくいのが一般です。ところが戦後、その患者数は急増しています。ですから、現在では痛みへの対処を重視する傾向が強まっています。現在、わが国のすい臓がんの患者は年間、1万5000人くらいといわれています。痛みへの対処には放射線や神経ブロックなどの方法がとられることもあります。